世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている

本書で紹介される「囚人のジレンマ」とは次のような架空のシナリオ。

おれともう一人、共犯の二人が逮捕され、別々の取調室に入れられた。

(どうやら警察は完全な証拠を持っているようでは無さそうだ。)

そこで刑事にこう言われる。

「おまえだけが自供すれば今回は見逃してやる。」

そこで考える。

(見逃してくれるとは、良い提案だ、しかし、二人とも自供した場合は見逃しは無し、そこそこの罪となるだろう。そして、逆に言えば、自分が自供せずに、もう一人が自供してしまうと自分だけが重大な罪をかぶる最悪の結果だ。いや、とは言うものの、二人とも黙秘を貫けば軽い罪で済むはずなんだが・・・)

 

文章に書くとややこしいが、自分にとって有利な順に書けば・・・

1,自分が自供、相手は黙秘・・・無罪放免

2,自分が黙秘、相手も黙秘・・・軽い罪

3,自分が自供、相手も自供・・・中くらいの罪

4,自分が黙秘、相手が自供・・・重い罪

 

ここでは相手がどう出るかを考えないといけない。

(えーっと、相手が黙秘なら、自分は自供した方が有利だな。)

(それから、相手が自供したとしても、自分は自供した方が有利だ。)

と言うことで結局二人とも自供してしまうことになるが、それは警察の設定したゲームにまんまと乗っかってしまった状況。

二人が得られる結果は「中くらいの罪」で、二人とも黙秘の場合に得られる「軽い罪」よりも悪い。

何とかならないのか??

これを考えるのが「ゲーム理論」と言うことらしい。

 

本書にはいくつかの方法が示してあり、しかもそれは実際の例なので大変興味深い。

そもそも原題の「GAME-CHANGER」とは例えばこの、警察が設定したゲームをひっくり返して別のゲームにしてしまうことを言う。

日本語では「相手の土俵に上がる」という、やってはいけないことを指す表現がこれに近いかな。

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