覇王の家

270年にも及ぶ長期政権の礎を築いた徳川家康を描いた小説。

残念ですが読了後に爽快感は得られず。
で、その理由を考えてみた。

良くできた小説を読んだり映画を見ていると、自分の頭が物語の中に入り込んでしまうことがあるが、この小説ではそれができなかった。
逆に、家康は正に当事者でありながらその世界から一歩外側へ脳みそだけを引くことができたらしい。

つまり、自らを生き物ではなくロボットであるかのように制御し、事態に対応する。
まるで彼自身がこの物語の作者であるかのように。
そういう家康を描いてあれば当然読者は物語にのめり込むことができない。
家康は物語の外側にいるのだから。

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家康は人間なんでしょうか。
<死後、神になることを望んだ>といわれる逸話が人間であることの唯一の証明かな。

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