坂の上の雲(2)

この小説は明治期の日本が苦難の末に日露戦争に勝利する様子を描いている。
実に多くの様々な人物が登場する。
それぞれの立場において非常な困難に立ち向かい、結果としてロシアの属州となることを逃れた。
軍人だけではなく国家予算の半分を軍が使ってしまうと言う非常事態に国民も一緒に戦ったと言える。
その意味において明治期の日本人を尊敬することはまさに正しいと思う。

ただ、その一方で日露戦争の数十年前に内戦をモノともせず明治維新を成し遂げたいわゆる薩長人たちは凄いと感じる。
維新を成し遂げたあと日露戦争においても幹部として最前線で戦った。
彼らの行動がなければこの戦争自体があり得なく、侵略されるがままであったかもしれず、そう考えると明治維新の成果はこの戦争で評価されるのかもしれない。

但し、この勝利によって国家全体が異様な空気に包まれながら昭和の戦争へと進んでいった事が残念ではある。

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