坂の上の雲(3)

悪く言えば明治政府は維新を成し遂げた薩長勢力によって牛耳られていたようだ。
政権を争う権力闘争なのだから佐幕派が首を切られたり閑職に追いやられるのは当たり前かもしれない。

が、その一方で出身藩や身分にこだわらずに優秀な人材を集めて強い国を作るのだと言う強い理念も政府内に存在していたことに感心する。
日本の士官たちの出身が貴族ではないことを知ってロシアの士官が驚くといった記述が出てくるが、彼らの国では一般国民は兵士以上にはなれなかった。
そして日本では士官学校に全国から集まった秀才たちが後に大活躍することになる。

誰でも勉強し優秀な成績を収めれば偉くなれるんだというその時代の空気。
その空気を感じ取って突き進んだ彼らたち。
そして彼らをバックアップした家族や先生など。

今のような情報社会ではない。
手紙のやりとりや聞き伝えによって時代の変化を読み取り,行動した彼らの存在そのものが奇跡のように思える。

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